アドベンチャー・脱出

Chants of Sennaarは面白い?会話も文字もない世界で交わされる“古代の言葉”をどう読み解く?特徴や魅力を徹底解説

Chants of Sennaarのタイトルロゴ、黄金の空を背景に大きく表示されたロゴと旅人たちのシルエット

「言葉がまったく通じない相手と、どうやって分かり合う?」——そんな問いを、絵本みたいに美しいビジュアルで体験させてくれるパズルアドベンチャーが「Chants of Sennaar」だよ。フランスの小さなスタジオRundiscがひとりで作り上げたタイトルで、2023年9月5日にSteam・Nintendo Switch・PlayStation・Xboxで同時配信、翌2024年にはNew York Game Awardsでベストインディーゲームを受賞するくらい世界中で高く評価されてる作品なんだよね。

主人公は名前も声も持たない「旅人」。目の前にそびえる巨大な塔には、階層ごとにまったく違う言葉と文化を持つ5つの民族が暮らしていて、彼らはお互いの存在すら知らないまま長いこと分断されたまま。プレイヤーがやることはシンプルで、記号を「よく見て」「よく聞いて」「意味を推理する」——それだけ。会話しても字幕は一切出ないから、最初はただの模様にしか見えない記号の羅列が、少しずつ意味を持ったパズルのピースに変わっていく瞬間が最高に気持ちいいんだよね。

結論から言うと、謎解きそのものより「自分だけの言語学者気分」を味わいたい人にはとことん刺さる1本。実際どんなゲームなのか、じっくり紹介していくね♪

この記事でわかること

  • Chants of Sennaarがどんな内容の言語解読パズルアドベンチャーなのか
  • 会話も字幕もない「サイレント」演出ならではの遊び方
  • 塔を昇るごとに変わる5つの民族と、その言葉を学ぶ楽しさ
  • Return of the Obra Dinnとの違い
  • 似たジャンルが好きな人におすすめの類似タイトル

Chants of Sennaarはどんなゲーム?

発売日 2023年9月5日
開発元 Rundisc
発売元 Focus Entertainment
対応 Steam(Windows)/Nintendo Switch/PlayStation/Xbox
ジャンル 言語解読パズルアドベンチャー
価格 ¥2,480(Steam版、本稿執筆時点)

舞台は、バベルの塔の神話から着想を得たという巨大な塔。旅人が最初に降り立つのは、黄金色に輝く階層に暮らす「信徒」たちの街だよ。運河や水門が張り巡らされた神殿都市で、話しかけると記号だけの吹き出しがふわっと浮かぶんだけど、もちろん最初は誰が何を言っているのかまったくわからない。この「わからなさ」からスタートするところが、他のアドベンチャーゲームとは一線を画すポイントなんだよね。

Chants of Sennaar 黄金の街で記号だけの吹き出しを交わす信徒たちの会話シーン

見て、聞いて、推理する——会話も字幕もない「サイレント」謎解き体験

Chants of Sennaarには、いわゆる会話ウィンドウも日本語字幕も存在しない。その代わりに用意されてるのが、旅人が持ち歩く「ノート」だよ。街の中で見つけた記号をスケッチとして書き留めて、その記号がどんな場面・どんなジェスチャーと一緒に使われていたかを見比べながら、少しずつ意味を推理していく仕組みになってるんだよね。

Chants of Sennaarのノート画面、記号のスケッチと意味の候補を見比べて推理する場面

正解を教えてくれるヒント機能は一切なくて、頼れるのは自分の観察力と推理力だけ。壺のそばに描かれた記号は「水」を意味してるっぽい、扉の前で人が手を挙げてるジェスチャーと一緒に出てくる記号は「開ける」かも……こうやって仮説を立てて、実際に試して確認する。この繰り返しが、脱出ゲームともまた違う「言語学的な謎解き」の面白さを生んでるよ。

塔を昇るごとに世界がガラリと変わる、5つの民族の物語

Chants of Sennaarの塔には、運河と神殿が広がる「信徒」、北欧の意匠を思わせるルーン文字を使う「戦士」、色鮮やかな庭園に暮らす「詩人」、蒸気機関と錬金術に生きる「錬金術師」、そして塔の最上層に近い謎めいた「隠者」——という5つの民族が、それぞれ独自の言語と文化を持って暮らしてるんだよね。階層を昇るたびに建築様式もアートスタイルも一新されるから、まるで違うゲームを何本もプレイしてるみたいなボリューム感があるよ。

Chants of Sennaar 信徒たちが暮らす黄金の神殿都市を旅人が歩くシーン
Chants of Sennaar 詩人たちの階層に広がる色鮮やかな庭園と噴水のエリア

それぞれの民族は当然、隣の階層に誰が住んでるかも知らないまま何百年も暮らしてきた設定になってて、旅人だけが唯一、複数の言語を横断できる存在という立ち位置がすごく効いてる。ある民族の言葉を学んだと思ったら、それが別の民族との橋渡しに使えることに気づく瞬間は、この作品ならではのカタルシスだよ。

学んだ言葉は次の階層へのカギになる

面白いのは、ひとつの階層で覚えた記号や単語が、そのまま次の階層に進むためのカギになる場面が何度も出てくること。「信徒」の言葉で覚えた概念を、まったく違う文化の「戦士」たちに伝えてみる——そんな“文明をまたいだ翻訳ごっこ”がストーリーの核になってるんだよね。単に謎を解くだけじゃなく、分断された民族同士を再びつなげていく物語としても読み応えがあるよ。

Chants of Sennaarで記号が刻まれたカードを手に取り言葉の意味を確かめる場面

一枚の絵画のように塗り替わる、階層ごとのアートスタイル

ビジュアル面でも評価がめちゃくちゃ高くて、Metacriticでも80点台後半、Steamのユーザーレビューも98%が好評という高水準をキープし続けてる作品。フラットなイラストと大胆な配色で描かれる世界は、どの階層を切り取っても1枚のポスターとして成立しちゃうくらい完成度が高いんだよね。黄金色の砂漠から一転、青と赤の光に包まれた近未来的なエリアに足を踏み入れる瞬間なんかは、思わず画面を止めて見入っちゃうレベルだよ。

Chants of Sennaarで訪れる青と赤の光に包まれた近未来的な階層の一場面

Chants of Sennaarは他の人気タイトルと何が違う?

会話やヒントに頼らず、自分の観察と推理だけで進むアドベンチャーというジャンルで名前が挙がるのが、Lucas Pope氏が手がけた「Return of the Obra Dinn」。どちらも「教えてもらう」んじゃなく「自分で気づく」快感を大事にしてる作品だけど、謎解きの軸になってるものがけっこう違うんだよね。

  Chants of Sennaar Return of the Obra Dinn
発売年 2023年 2018年
謎解きの軸 記号と言語を観察して意味を推理 静止した死の場面を観察し身元と死因を推理
アートスタイル 階層ごとに塗り替わるカラフルな一枚絵風 全編モノクロの1ビットグラフィック
Return of the Obra Dinnの公式ヘッダー画像、白黒の1ビットグラフィックで描かれた帆船

Return of the Obra Dinnは、保険調査員として難破船の乗組員たちの運命を、懐中時計で覗く「死の瞬間」から論理的に一つずつ確定させていくタイプの推理ゲーム。一方でChants of Sennaarは言葉そのものを一から学んでいくプロセス自体が目的になってるのが大きな違いだよ。硬派な論理パズルでとことん頭を使いたいならObra Dinn、美しいビジュアルの中でゆったり言葉を覚えていく体験を味わいたいならChants of Sennaar——どちらも「自分の力で謎を解く」満足感はしっかり味わえる名作だよ。

Chants of Sennaarはこんな人におすすめ!

  • 会話や親切なヒントに頼らず、自分の頭で謎を解く達成感を味わいたい人
  • 1枚の絵として飾りたくなるくらい、美しいビジュアルのゲームが好きな人
  • 異文化・異言語がテーマの世界観にロマンを感じる人
  • 戦闘やタイムアタックのない、じっくり系のアドベンチャーを求めてる人
  • ノートにメモを取りながら考察するタイプの謎解きが好きな人

似たジャンルが好きならこちらも

観察と推理で世界を読み解いていくタイプのアドベンチャーが好きなら、こちらのタイトルもチェックしてみてね。

Heaven's Vaultの公式ヘッダー画像、古代言語の刻まれた遺跡を調べる主人公
The Case of the Golden Idolの公式ヘッダー画像、事件関係者たちのイラスト

Heaven’s Vault(inkle Ltd):考古学者になって、川を渡り歩きながら古代文明の失われた言語「エンシェント」を実際に翻訳していくアドベンチャー。Chants of Sennaarと同じく「言語そのものを学ぶ」楽しさを軸にした作品で、より物語重視・自由探索寄りの遊び心地が味わえるよ。

The Case of the Golden Idol(Color Gray Games):それぞれの事件現場を観察して、断片的な情報から単語を当てはめて真相を再構築していく推理パズル。Chants of Sennaarほど言語学寄りではないけど、「ヒントなしで自分の頭だけで真相にたどり着く」快感は共通してるからおすすめだよ。

まとめ

Chants of Sennaarは、会話も字幕もない世界で「言葉そのもの」を発見していく体験がとにかく新鮮なパズルアドベンチャー!塔を昇るごとに文化もアートスタイルもガラリと変わる作り込みは、一度足を踏み入れたら最後まで見届けたくなる中毒性があるよ。謎解きに疲れたときも、1枚絵のように美しいビジュアルを眺めてるだけで癒されちゃうくらいの完成度。自分の観察力と推理力だけを頼りに、誰も知らない言葉を解き明かしていく感覚をぜひ味わってみてね♪

Chants of Sennaarのタイトルロゴ、黄金の空を背景に大きく表示されたロゴと旅人たちのシルエット
Chants of Sennaar

Chants of Sennaar
開発元:Rundisc
¥ 2,480
via Steam

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